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縛られて2

「ぅああ! やっ………抜いて! 嫌だ!」 彰広はじっと透の顔を見つめた。 透がまた一人で悩んでいたことには気付いている。 透が悩み、迷う度にどうにかしてやりたいと思うが、彰広にはそれを取り除くことは出来ない。 二人は根本から違うのだ。透は彰広のように非情にはなれない。 だが、それでいい。透は透のままでいいのだ。 彰広のようになど、ならなくていい。 彰広にできるのは、何も考えられなくなるほどに透を抱くだけだ。 もうじき一年になる。 あの始まりの三日間から。 あの日のことを思い出して、彰広はまた透を縛りたくなった。 透が自分を受け入れ、愛してくれているのは分かっている。 だがそれとは別に、透を縛ることで彰広の闇の部分の独占欲が満たされるのも事実だった。 彰広はゆっくりと透の体を抱き上げて起こした。 正座から足を崩してベッドに尻を着かせ、少女のように座らせて自重で更にバイブを咥えこませた。 「ひぃ、あぁッ! ぅあ!」 奥深くを玩具に犯されて、透は首を反らせて身悶える。 彰広は逃げようとする透の肩をぐっと押さえて、バイブの振動をより味合わせてやる。 「いやぁ、こんなのッ! ひどく、しないって………あ、言ったじゃないか! ああッ!」 「ひどくはねぇだろ? 充分、良さそうじゃねぇか」 彰広の手が透のペニスに触れる。 ソコは硬く勃ちあがり、トロトロと先走りの汁を漏らしていた。 「や、あ! 抜いて! いやぁ、こんなモノは嫌だ! あ、きひろのがいい。お前のが、いい………だから………あぁ!」 ゴクリと彰広が喉を鳴らす。 透は涙まじりの甘い声で、玩具よりもお前が欲しいとねだっているのだ。 いつのまにこんなに淫らに誘うようになった? たまらない。愛しい。 「………透」 彰広はゆっくりと立ち上がり、硬く勃起した己の雄を透の顔に擦り付けた。 「あ………やぁ、あぁ………」 眉根を寄せ、切なげな表情をする透の頭を掴み、顔中に男根を擦り付ける。 先走りの汁で透の顔を汚してゆく。 そして、唇に雄を押し当てた。 「ん………ふ、むぅ。ん、んん」 透は素直に彰広の雄を口内に招き入れて、ねっとりと舌を這わせた。 「ふ………随分と上手くなったな」 屈辱的な褒め言葉に、透は羞恥で目元を染めた。

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