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第2話
露店街を抜け匂いを辿って走り続ける。
森に入るにつれどんどん濃くなっていく花の香り。
しだいに、蜜のように甘ったるくまとわりつく匂いに変わる。
鼻を覆って理性の糸を握りしめたまま進んでいくと開けた場所に出た。
「ここ、か……」
ポツンとたつ木造の簡素な小屋。
オーラが見える。そんな気がした。
ゆっくりと近づきノブに手をかける。
心臓がうるさいくらいに鳴り、扉が軋む音にすらビクッと肩が跳ねた。
こんなことは初めてだ。
こんなに興奮するなんて。
やはり彼は……。
「ん……ぁ、だ…れ、?ゃ、」
むわっと噎せかえる匂いがあたりに充満した。
頭がクラクラする。
すぐにでもこいつを犯したい。
知らなかった欲求がどんどん増していき今にも爆発しそうだ。
扉を閉めてゆっくりと彼に近づいていく。
薄い布団の上、よれた真っ白なシャツを羽織り、かわいらしい自身を必死に扱いている彼。
回数もわからないほど残る絶頂の跡。
後孔からは絶えず愛液が流れ出ている。
「おま、ぇ……あ、るふぁ…?ぃや、くるな!
おねが…こ、な……で。とま、なぃ……とまんなく、なっ……ちゃぅ…………んん!」
手を伸ばしその顔に触れようとすると、下からシャワーを浴びせられた。
透明の水に似たなにか。
ぽかんとしていると、目の前の顔が更に歪んでいく。
「くんな、って……いった…に。うぅ、なんで……こんな」
泣きじゃくる彼を抱き寄せる。
首筋に手を当てその上からおもいっきり噛みついた。
「っ……」
「おま、なんでそんな……」
「抑制剤は!?」
「ない……んな高いの、買えない」
チッと舌打ちをすると小さな身体が揺れ涙がさらに流れていく。
見てられなくなり徐にひっくり返す。
「わぶっ…!な、なにして……?」
「妊娠させられたくなけりゃ 脚しっかり閉じろ。首も押さえとけ、よっ……」
うつ伏せになった彼の腰を持ち上げ、できた隙間に欲望を突き入れる。
愛液がさらに滑りをよくして快感を連れてきた。
「たまン、した…ぁ…ジュッジュッって…」
できるだけ秘部を見ないように、
できるだけ首を見ないように、
必死に目をつぶって、
必死に腰を振った。
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