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第22話 -3

 甘やかされて、快感のみを与えられる行為では身体を動かすことができる。  悟志は後ろの窄まりを時雨に指で優しく解されながら、光に縋りついていた。 「ひ、ぃ、もう」 「だーめ。さとが痛くないようにしぐもしてるんだからね」 「っ、ぅ、う、ぁ」 「もう腰ガクガクしてんじゃん。そろそろイきそう?」  時雨に問いかけられ、必死に何度も頷く。もう限界だ、達してしまう。悟志は声を我慢することもできず、時雨の手によって絶頂へと促されてしまった。 「も、出る、から、ぁ」 「出していいよ。ほら、気持ちいいの好きなんだろ?」 「ぁ、あ、ああー……ッ」  腰が跳ね、逃げるように背を丸めて逃げる。白濁の体液が床へと放たれ、悟志は光の胸に口を押し付け声を押し殺した。 「さと、気持ちよかった?」 「ぅ、う」 「……ね、さと。俺のことも気持ちよくしてくれる?」  光は下衣を寛がせ昂りを取り出す。悟志は2人に教えられた通りに躊躇いなくそれに舌を這わせ、辿々しくも愛撫を始めた。 「さと、いい子だね」 「ん、んん……」 「もう挿入るかな。悟志、ちょっときつかったらごめんな」  悟志の恥部を解し終えた時雨は、手早く避妊具を自身に装着し腰を掴んで押し付けてくる。もう言葉でも拒むようなことはせず、愛されたいと悟志は全てを受け入れた。  市倉に怒られたくないから秘密にしておきたいが、できるかはわからない。それでもこの2人に嫌われておらず、またこうして自分を愛してくれるのがひどく嬉しくて、身体を好きに暴かせてしまった。 「ぁ、あ」  圧迫感と異物感が意識を奪う。時雨のそれが自身の身体へと飲み込まれていくだけで、悟志は抗えない快感に身を捩らせた。 「抱かれてても身体動かせるようになってきたんだ? じゃあ自分で腰振れる?」 「む、り……」 「さとは、俺のこと気持ちよくしてくれるので精一杯だもんねー?」 「ん゛、ゔぅ」  惚けて開いていた唇の隙間から欲を押し込まれ、喉奥へと突き立てられ咽せ返す。だが光のことは拒絶することなくそのまま口での愛撫を再開し、抱き締めるようにしながら腰の律動を開始する時雨のことも受け入れただ喘いだ。

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