僕は息が落ち着くのを待ってから、蒼一朗のスラックスを押し上げてる部分に手を伸ばす。蒼一朗の腰がびくっと震えて、僕の目を覗き込んできた。 「燈…疲れただろ？無理をするな」 「いやだ…ずっとあの男の人の感触が残ってるんだよ…早く消してよ…」 僕は、身体を起こして蒼一朗の硬いものに触れる。蒼一朗が身体を仰向けにして、僕は彼の足に跨って座った。 蒼一朗がスラックスから性器を取り出す。僕は性器の根元を握って口を近付け、蜜が溢れる先端をぺろりと舐めた。少ししょっぱい味がしたけど、全然嫌じゃない。僕は口を開けて彼の隆々と反り返る男根を、深く咥えた。 蒼一朗がしてくれたように、強く吸いながら頭を上下に動かす。咥えきれない根元のところは手で扱いた。 時々歯が当たってしまうけど、蒼一朗は、低く呻き声を上げながら、僕の髪の毛を優しく梳く。僕も蒼一朗の男根をしゃぶりながら、鼻から甘い声を漏らした。 「んっ…んぅっ…ふ…っ」 蒼一朗の男根が大き過ぎて顎が痛くなってきたけど、彼の匂いを嗅いで彼のものを味わってるんだと思うと、また身体の奥がぞくりと震えて堪らなくなった。 「燈…っ、悪い…」 そう言うと、蒼一朗は僕の頭を掴んで腰を震えさせ、僕の喉に熱い飛沫をかけた。すごくいっぱい出たけど、口から出してしまうのは勿体無い気がして、顔を上げて彼の目を見つめながら、何回かに分けて飲み込んだ。飲み切れなかった分が口の端から垂れて、それも指で拭って舐めた。 蒼一朗が、驚いた後に顔を赤くして、僕の頭を引き寄せ「無理するなよ…」と掠れた声で囁いた。 やっぱり蒼一朗だと、あんなに気持ち悪いと思ってた物でも、口に入れて飲み込める。薬なんてなくても、頭と身体が熱くなって蕩けてしまうんだ。そして、僕の頭の中も身体全部も蒼一朗でいっぱいになって、他の人にされた嫌な気持ちなんて消えてしまう気がした。 だから、蒼一朗が嫌な記憶と身体に残る嫌な感触を消してくれるなら、この先誰かにどんな事をされても、もういいや……。 そう、僕は思ってしまった。