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第46話 ※
熱い禊がぐっと肉壁を掻き分けて進入してくる。
久々の質量に体が押し返そうとしている感覚がある。
「はっ、きっつ…、雪さん、緩めて」
「んんっ」
耳元で掠れた澤川くんの声がして、体が勝手にキュンキュンしちゃう。
「ちょっ、なんで締めるのっ…」
「やっ、耳、だめぇ…」
なんか、今日の澤川くん、すごくエロい。
久々だし、澤川くんに後ろから挿れられるのは初めてだから、とても興奮してしまって自制が効かない。
「もう無理。雪さん、ごめん」
「え?」
さっきまで覆いかぶさるようにしていた澤川くんが離れ、がっしりと腰を捕まれた。
と思いきや、激しく動きはじめる。
「やっ、ひっあっ…、速っ、んっ、待ってぇぇ、やだっ、イっちゃ、う」
ビクッと体が跳ねて、絶頂を迎える。
僕のモノからは、数か月分の濃い体液が放たれた。
オシャレな黒い床に白が目立っていて、すごく恥ずかしい。
「はっ、も、イっちゃった…」
久々の強い快感に頭がボーっとする。
しかも、腕に力が入らず、ガクガクしていた。
「すみません、俺、まだなんで」
「えっ、ちょ、ちょっと休憩…って、うわぁ!?」
震えている腕を掴んで、後ろに引かれる。
先ほどまでよりも深く、澤川くんのモノが入り込む。
「やだっ、これぇ、深いから、またイく゛っ」
「いいですよ、好きなだけイってください」
「やぁぁぁ、イくっ、イくぅぅ」
体が痙攣のように震え、また射精する。
出しているのに、澤川くんが揺さぶるから、そこら中に白濁が飛び散った。
「雪さん、やばいくらいエロいです」
「いやっ、言わない…、で…」
「はっ、俺も、もうイきそうです」
「んっ、はぁっ…、あっ…」
ズルッと澤川くんのモノが抜けて、熱い液体を背中にかけられる。
「外…」
てっきりに中に出してもらえると思っていたから、残念そうな声が出てしまった。
「いや、さすがの俺も中に出すリスクくらいは分かってるので」
「…、僕は中でも良かったんだけど」
「え…、なっ!?」
チラッと澤川くんを見ると顔を真っ赤にして焦っていた。
「あの、澤川くん?」
「だからっ、雪さんずるいですって。他の人にもそういうこと、言ってるんですか?」
「むっ。言ってないですー」
中に出して、なんて好きでもない人に言うわけないじゃんか。
結構、澤川くんってデリカシーないよね。
「俺、逆上せそうなんで上がります」
「じゃあ僕はお風呂浸かってから上がるね」
ふらふらと澤川くんがお風呂から出て行く。
僕は何回もイっちゃったけど、澤川くんは1回で満足しちゃったんだろうか。
ちょっとだけモヤモヤする。
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