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第21話
「じゃあ、勉強も頑張らなきゃだね」
「うっ……正和さん教えて」
「いいけど、授業料高いよ~」
「え、またキス……とか?」
「それよりもっと凄いこと」
含みのある声でそう言って意味深長にニヤリと笑う。いつもの意地悪な表情に、胸がどくんと跳ねて、純は手をぎゅっと握り締めた。
「俺が払える範囲、なら」
「ふふ、じゃあまずは入会費」
「入会費っ?」
予想外の答えに少しだけ上擦った声が出てしまって、思わず視線を逸らすと、彼は体を少し倒して顔を覗き込んでくる。
「膝枕して」
正和は返事を待たずにごろんとソファに横になると、太ももに頭を乗せて、腰にするりと手を回した。
「入会費って……こんなことでいいの?」
「なに? もっとヤラシイことが良かった?」
「っ……別に、そういうわけじゃ」
「んー?」
彼はスーッと目を細めると腰のあたりを指先でくるくるとなぞり、反対の手を服の下に忍ばせる。そのまま脇腹を撫でて思わせぶりに胸の近くまでいくと、また下腹部を撫で回した。
「ん……っ」
焦らすような刺激にドキドキして、体がかあっと熱くなる。おまけに彼が脚に乗っているせいで身動きができないし、触れている所を通して鼓動や感情が伝わってしまうような気がして落ち着かない。
「どうしたの?」
「はっ……その触り方、やだ」
誘うような淫らな手つきで触っているくせに。まるで何もしていないかのように白々しく聞いてくる彼の頭と手をきゅっと握って止める。
だが、後ろに回された手が腰をツーッとなぞったかと思ったら、その手は下に潜り込み、柔らかな臀部を揉みしだいた。
「正和さん……!」
「んー? なんか寝心地悪くなってきたね」
そう言いながら緩く勃ち上がり始めたそこの上で、ごろごろと頭を転がし体勢を変える。
「っ……ぁ、うごか、ないで」
彼が頭を動かすたびに敏感なそこがぐりぐり擦られて、ビリリとした刺激が足の先まで駆け抜ける。下腹部がじん……と甘く痺れて、重苦しい熱が溜まると、純は堪えられず腰をくねらせた。
「はぁ…正和、さん」
「だから、どうしたの?」
彼は問いを重ねると、力の抜けた純の手から簡単に抜け出して、再び腹部を撫で回す。
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