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第22話
「もう、やだ……」
「嫌?」
彼はニヤリと笑うと乳暈 を指先でくるくるとなぞり、わざと尖端を掠めるように触れる。
一度上がり始めた熱がさらに昂 まるのは簡単で、下着の中で張り詰めた男根が窮屈そうに主張する。
「はっ…ぁ」
「ほら、どうしたい?」
どうやら誘いの文句を言わせたいようで、煽るように何度も肌をなぞっては焦らし続けた。触れるか触れないかギリギリのタッチで撫でてくる彼の指に、火照った体がぞくぞく震えて思考が溶かされる。
熱い吐息を零して、彼の髪をくしゃっと握り、彼の手から逃れるようにソファに背を押し付ければ、彼は満足そうにニタリと笑う。
「……した、い」
「んー、何を?」
「正和さんと……えろいこと、したい」
「えろいこと、ね。いいよ」
裾がめくれて露出した腹部に、くすっと笑った彼の吐息がかかる。思わず首を竦 めれば、彼は下肢の衣服をずらして、下着のゴム跡をペロリと舐めた。
「んっ」
普段あまり触れないそこは敏感で、体がぴくんと跳ねて脚が強張る。
「もう濡れてる」
さらに衣服をずらした彼は、とろとろと透明な蜜を零す先端を指先でそっと撫でてゆっくり離す。銀色の糸を引いて離れていく指に恥ずかしくなって、顔がぶわあっと熱くなった。
おまけにカーテンの隙間からこぼれる日差しを見つけてしまい、今がまだお昼なんだということを再認識させられて、羞恥でおかしくなりそうだった。
「なんか、今日どきどきする……」
「ふふ、久々だからかな? それとも膝枕してるから?」
「わ、わかんない、どっちも……」
もじもじと膝を擦り合わせて答えれば、彼はスーッと細めた目でこちらを見上げる。
「……舐めてほしい?」
思わず喉をごくりと鳴らしてしまって、正和がくすっと笑う。
「やめとく?」
「っ……して、ほしい」
「じゃあ動いちゃダメだよ」
そう言って正和は少しだけ顔を上げると、先端のくびれを舌でくすぐった。舌全体を使ってゆっくり舐めあげ、舌先を尖らせて小刻みにくるくる動かしながらなぞるように刺激する。
それだけでも極めそうになるが、男根の根元をきゅっと握られて、次の瞬間には熱い口腔に包まれた。
「あっ…、だめ」
口淫を何度かして要領を得たのか、以前よりも巧みに舌を使って責められて、腰がびくん、びくん、と揺れる。
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