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第19話
夜人side
兄さんたちは、やる気になってしまって身体を動かし始めた。それにどこから噂を嗅ぎつけたのか人が集まりだして…。
運動場で、正式にやろうと言う話になり、ギャラリーも結構な数が集まった…。
「…うわぁ……。翡翠体動くの?なまってるでしょ…。僕が相手しようか?」
「魅夜こそ、動くの?一戦してからにする?」
「えぇ〜、翡翠容赦ないんだもんやだぁ〜まぁ、でも夜くんのためならっ!」
と、まぁ、模擬戦的な形で兄さんと魅夜くんは戦い始めた。伝説とかなんとか言ってたけど…。
人の集まり方を見ると、本当のことっぽくて…。初めて知った事実に頭の中が真っ白だった…。
「ふぅ…。いい感じっ!」
「よし、やろ!えーっと、名前は?」
いつの間にか終わっていて、今度は俺の運命の番と勝負するらしい…。兄さんβなのに勝てるの…?
相手はα…、力の強さだって相手の方が強いし、勝てなかったら…。いや、怪我したらどうしよう…。
「杜羅 乱華。貴方は、伝説の眠子 翡翠さん?まぁ、でも昔の栄光だろ?」
「あはっ。まさかこの世代にも伝説なんて言って伝わってるとは思わなかったね〜。ねぇ、魅夜もそう思うでしょ〜?」
「そうだね〜、それより早くやろうよ」
なんで二人ともノリノリなんだろ…。というか、兄さん無言で笑ってるし…。怖っ……
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