21 / 64
第21話
夜人side
それから2日後の土曜日。名前も知ることが出来て、少しだが緊張せずに話せるようになっていた。
もっと、親睦を深めようと言うことになり、2人で出かけることになったのだった。先輩は、"名前で呼べ" っていうけど、まだ信用出来ないから、杜羅先輩って呼ぶ事にした。
「杜羅先輩っ!待った?」
「いや、そんなに待ってないから気にすんな。それよりも、その格好……」
「…え?変ですか⁇ 兄さんに買って貰って結構気に入ってるんだけど」
「いや、似合ってる。可愛いなと」
大きめのクリーム色のパーカーは、膝くらいまであり、手も隠れている。それに、黒のスキニーパンツ。黒のバックは斜めがけ
パーカーには、猫耳と尻尾が付いている。兄さんが一目惚れして買ってきた。
「水族館楽しみ!」
「嗚呼そうだな」
「早く行こ〜!」
テンションの高い俺とは違い、冷静な先輩。なんだか自分が子供っぽく感じてしまった……。
ともだちにシェアしよう!