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第27話

乱華side 魅夜さんと一緒に眠子の家に行った。昨日も、思ったが、改めて太陽の下で見ると大きさに 驚いた…。 旅館の看板を見つけ、そこに書かれた名前を見てまた驚く……。 「眠子って…、凄いところの子だったんだな…。あの有名な温泉旅館の子だったなんて」 「僕の家は、三つ向こうのガラス屋。知ってる?」 「……え? 嘘…、魅夜さん、あのガラス屋の? はぁ…、凄い……」 "えへへっ" と笑った魅夜さんの頬はちょっと朱くて、照れてるのが可愛かった…。 「翡翠〜!!ただいま〜」 「お帰り、魅夜〜。あれ?乱くんもいる〜どうぞ、どうぞ〜」 「ぉ、おじゃましますっ……」 おそらく翡翠さんの部屋…、入った瞬間に気分が悪くなるほど禍々しくて……。吐きそうって思った瞬間、魅夜さんに引っ張られた…。 すると少し楽になって…、その禍々しさの中心に眠子を見つけた。 「……っ!」 「眠子…」 俺と目が合った眠子は、一瞬ビクッと震えて、翡翠さんに抱きついた…。 それがなんだか許せなくて…。イラッとして…。思わず、眠子を抱き寄せて "ぎゅっ" と包み込んだのだった。

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