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第32話

乱華side 俺は悩んでいた。発情期以外でも、眠子のこと抱きたいし、ちゃんも好きと言いたいっ!でもそれで俺の気持ちがちゃんと伝わるのか……。 αはΩと違い番が一人だけはない。もちろん、俺は眠子がいればいい。でも信じてもらえるか不安だった…。悩んだ時にいつも来る丘上の公園木の下にあるベンチに座っていた。 「やっほ〜!何かお悩みかな〜?」 「…っ!翡翠さん……」 「お兄さんがそのお悩み解決してあげよ〜! ささ、話してみなさい!!少年よっ!」 「……翡翠さんそんなキャラだったけ?」 悩んでいる俺の目の前に現れて、楽しそうに話しかけてくる翡翠さん。あまりの気軽さにこっち方があっけにとられてしまった…。 「ねぇ、翡翠さん……。おれ、眠子だけいればいいだけどさ。どうしたら伝わるかな」 「言葉にすればいいんだよ ⁇ ドゥー、ユー、 アンダースタンド?」 「翡翠さん英語苦手⁇」 あまりにも片言に話してくるから、思わず笑ってしまった。するとプクッと頬を膨らませて、拗ねてしまった…。 「わざとだよ、少年!あははっ。それよりも、少年よ、君は言葉が足りなさ過ぎるね!!弟が不安がっていたよ?」 「えっ……?それ、ほんとですか……」 そんな事を話していたら、眠子が走ってきて抱きつかれた。すると翡翠さんの方を向いてキッと睨んで……。それから、ハッとしていた。 「兄さん……。よかった…」 「ふふっ、乱くんが知らない子と楽しそうにしてるから不安でしたって?俺のなのにって思って嫉妬したの⁇ 可愛いね」 「ちょっと!俺の心を見ないでよ!」 「ちゃんと見たらいいのに…。最近怖くて見てなかったんだね」 そう言われて、俺も眠子も、自分の事でいっぱい、いっぱいで…。相手の事を考えているようで考えられて無かったんだと気付かされた…。

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