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第34話
夜人side
魅夜くんと別れてから乱くんを探していた。
きっと、いつも行く丘の上にある公園にいる。
そこに着くと乱くんと楽しそうに話してる人…俺のなのに……。そう思って抱き付き、話している人を睨んだら兄さんだった…。
「兄さん……。よかった…」
「ふふっ、乱くんが知らない子と楽しそうにしてるから不安でしたって?俺のなのにって思って嫉妬したの⁇ 可愛いね」
「ちょっと!俺の心を見ないでよ!」
「ちゃんと見たらいいのに…。最近怖くて見てなかったんだね」
そう言われて、俺は、自分の事でいっぱい、
いっぱいで……。相手の事を考えているようで考えられて無かったんだと思い知らされた…。
「「好き」」
その言葉は乱くんと被って…。嬉しさとホッと安心したことで体から力が抜け、乱くんの方に倒れちゃった…。
乱くんはしっかり俺のことを受け止めてくれて…。二人でお互いに思っていた事を言い合ったのだった…。
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