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第42話

翡翠side 帰宅の時間になっても弟が帰ってこない…。魅夜のところにいるのかと思い、連絡を入れてみると知らないと言われた…。 なら、乱くんと一緒にいるのか……。電話をかけてみると、乱くんも知らないらしい…。そのため、三人で集まって、夜を探す事になった。 「俺、学校に探しに行ってくる」 「なら僕は、ゲーセン行ってくるよ。ただ遊んでるだけかもしれないし」 「分かった。俺、神社に行ってみる。アイツ、一人になりたち時とかに行くところがあるんだ」 「見つかったら連絡。見つからなくても二時間後にはここに集合。いい?」 「「うん」」 何事もなく無事でいてくれ……。そう願いながら家から一番遠い神社まで走った…。日が暮れてきたが、夜目が効いて良かった。 こういう時、獣人でよかったと思う。乱くんも、魅夜も夜目は効くだろう。 「はぁ…はぁ……。夜っ!!夜〜!…居ないのか!夜〜!!!」 どこを探しても見つからなくて、他の神社や、公園、近くにあったゲーセンを探してみても見つからなかった……。 そんな時、一本の電話が入って……。夜が見つかったと…、乱華が病院からかけて来たのだった……。

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