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第48話
夜人side
たくさん心配かけてしまった……。それ骨がくっつくまでは安静にしてないとダメだから……もうしばらく入院…。
母さんや父さんも、仕事の合間にお見舞いに来てくれた。クラスメイトは誰も来てくれなかったけど……。
「夜人〜、大丈夫⁇ お見舞いに来たよ〜!」
「秋⁇ お見舞いって……、俺、今日退院だけど?」
「えー!嘘ー!!おめでと〜!!あ、退院おめでとうのお花持ってきてない!」
「気にしなくていいよ…」
秋は俺のクラスで唯一俺に話しかけてくれる友達。愛先生の弟だと最近知った。
魅夜くんは知ってると思って教えてくれなかったのだ…。先生と親しそうに話してたから疑問に思って聞いたら、本人がそういってた…。
「そういう訳にはいかないよ〜。何か買ってくるから待っててよ〜」
「愛さんっ⁉︎ なんでここにいるの……?」
「あ、魅夜くんだぁ〜!ねぇねぇ今日泊まりに来てよぉ〜!ね、翡翠くんいいよね?秋貸してあげるから〜!」
「どうぞ、どうぞ……。魅夜も寂しがってたから…。魅夜、いっぱい甘えてる気なよ〜」
なんて言って笑顔で送り出してて…、お見舞い来たんじゃ無いのかあの人…。本当に秋だけ残して魅夜くんと一緒に帰っていってしまったのだった……。
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