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第4話

「パンツ買ってきてやるから シャワー浴びとけ け 脱いだ服は風呂場に置いとけよ」 そう言って脱衣所に放り込み 俺はまた外へ出ると頭を掻きながらコンビニへと向かった 小柄な彼奴の事だ Mサイズでもデカイかもしれないが 濡れてるのよりはマシだろう 適当に飲み物や食べ物も買って家に戻ると 脱衣所のドアをノックした 「お〜い 開けて平気か⁇」 「あ…は はい」 肯定の返事に躊躇なくドアを開けると 横芝 湊はタオルを巻いただけの状態で立っていて、俺の口はあんぐりと開いてしまった コイツの危機管理能力ってどうなってんだ⁇ さっきあんな目にあったばかりなのにさ… 俺の部屋着だって置いてあったんだから、せめて上は着ろよな… 何となく咳払いをして 買ってきた下着を袋ごと渡すと、タオルの隙間から胸や腹に痣が見えて思わず目を見開いた 「…お前 それどうした⁇」 「え⁇ あ…」 バツが悪そうに俺に背中を向けたが、その白い背中は更に痛々しかった 痣の数は前側の比ではないし、切り傷や火傷の痕まであった 自分の手が届かない所為なんだろう 状態はかなり悪そうだ 「…消毒してやるから 下履いて部屋来い」 そう言い残してドアを閉めると、大きな溜息を吐き出した 「…面倒臭」 心の底からそう思うのに、放置出来ないのは何故なのか この時はその答えに 見て見ぬフリをし続けた

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