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第11話
「熱…ヤバイな…」
きちんと髪や体も拭いた
ダボダボだが俺の服も着せている
粥も食わせて 解熱剤も飲ませ、布団もかけて温かくしてやっても 横芝は苦しそうな顔をしていた
「…てかお前」
またふわふわと香ってくる甘い香りに 思わず手の甲で自分の鼻を塞いだ
「抑制剤持ってないのか⁇
ていうか 普通の薬と併用して飲んで良いのか⁇」
「じ 時間空ければ…」
苦しそうなのは 熱の所為なのか、はたまた発情期の所為なのか分からないが、俺はくるりと背中を向けた
流石に もう一回襲うとかは したく無かったから
「…せ…せんせぇ」
背中の服を引っ張られて、顔だけ後ろに向けると、横芝が目を潤ませて俺を見ていて、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまっていた
「…先生…ごめんなさい…」
「…別に…もう良いから…」
俺がくしゃりと髪を撫でると 横芝はその手を取って、自分の頬を擦り寄せた
たったそれだけの事なのに、その行為はかなりエロティックに感じて眩暈がする
「…好きになって…ごめんなさい…」
そう告白したかと思うと、ポロリと涙を零していて、それが流れきる前に、俺は横芝に覆い被さっていた
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