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第7話
人って疲れてるとソノ気になりやすいんだってね。今日は本当にダラけて過ごしたから、全然そういう気にならなんだけど、彼は今日も頑張ってたから、やる気満々なのかもしれない。
「じゃあ触るだけ」
俺が拒んでも、彼は嫌な顔ひとつしない。
まぁ触るくらいならいいか。マッサージされてるみたいで気持ちいいかも。
「脱ごっか?」
尋ねると、いつの間にか起き上がって俺の上にマウント取っていた彼が笑顔で頷く。
寝たまま強引に服を脱いだ。裸はこのベッドの上で正装みたいなもんだった。
「その気にさせてやろう」
宣言されてしまった。まぁ好きなようにさせとこう。
刺青で真っ黒な上半身に比べて、つんつるてんな下半身は本当に変な感じ。未だになんだか見慣れない。
だらんとベッドに体を預けると、彼が勝手に俺の体に触れ始めた。
「気持ちよくて寝ちゃうかも」
前もって宣言する。
「寝られるものなら寝てみたらいい」
自信満々に笑って。
軽快なジャズの音は子守唄には似つかわしくなかったけど、あちこちにキスをしたりなぞるように触れたりされると、だんだんウトウトしてきちゃう。
「親友もおネムか?」
彼が、俺の脚を広げながら笑った。
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