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第8話

「こーら、そこはダメだって」 触れられたら、流石に寝てられない。 まぁまぁなんて言いながら、適当に宥められる。 「マジで、マジでそこはなし」 「ハニーに用があるんじゃない、俺は親友と語らいたいだけさ」 言ったって聞きゃしない。 しかも運の悪いことに、彼の親友はちょっと元気になり始めてた。 「おうおう、俺と話したかったのか? ん?」 子供を甘やかすみたいに話しかけてる。 「もー、マジやめろってぇ」 ちょっと不機嫌めに言ったのと同時くらいに、彼が俺のをしっかり握って来た。 「っ、もぉ」 ゆるく腰を揺らす。自分の意思とは裏腹に、徐々に体が反応していく。 「親友は相変わらず可愛らしい」 「ちっちぇえってか」 「いいや、俺の手に収まりやすいってことだ」 遠回しにサイズのこと言われた気がしたんだけど、まぁいい。もう彼に弄ばれる以外に使ってないし、彼がいいというならそれでいい。 けど、本当にこれ以上刺激されたら寝ていられない。 「もー、やだぁ、もぉ」 不満を言おうにも我ながら説得力がない。 マッサージの名の下に、根元から丁寧に舐め、さすられる。手練れの彼の手、指先のわずかな動きに翻弄された。

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