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第38話

俺も俺で残念なことに興奮の結果体が反応しちゃってて、7分目ってくらいに硬くなっちゃってる。 「ハニーよりも素直だな、こっちのハニーは」 鼻の下を伸ばして、デレデレのどうしようもない顔をしている。 「早く触れさせてくれ」 ずっと求めていたみたいな大げさな言い方をして、俺に手を伸ばしてくる。狭いソファの上に上半身を倒し、ゆったりと体をくつろげる彼の上に、そのままゆっくりとまたがった。 真っ裸にワイシャツを羽織って、解けたネクタイがを首にぶら下げたまま。こんな格好で彼を求めたことはない。 「なんか変な感じ」 正直な気持ちを話しながら彼の顔を見つめる。彼の目には俺の顔しか写っていない。そこまではっきり見えるくらい、顔を近づけた。 「そうか? こういう姿も刺激的でいい」 こういうことをするときは大抵裸だから、何かを纏っているだけで落ち着かない。 「ちょっとイケないことしている気分っていうかさ」 そのままそっと彼のほっぺたに触れて、ゆっくりと覆いかぶさるみたいな体勢でキスを1つ。 「気に入ったんなら、たまにはオフィスでしてみるか?」 俺の髪を撫でながら、とろけるくらい甘くて低い声で囁く。余計に興奮する。

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