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第41話
「なんか、へん……っ」
中に空気が直に当たる感じがして、ちょっとすうすうする。彼が相変わらずニヤニヤしているのがすごい癪だ。けれど、彼にすがりつくしかない。
「変じゃないさ、俺を鎮めてもらうためにほぐしているんだから、存分に感じてくれればいい」
すると、しつこいくらい顔や首すじにキスを繰り返してくる。スラックス越しの彼の下半身が、すっかり膨張して収まりきらないくらいになっているのを、剥き出しの俺自身で直に感じた。
「感じるっ、て?」
彼の指の感覚を中でつぶさに感じながら、今更ウブなふりをするみたいに彼の言葉を繰り返す。
「感じれば感じるだけ、俺をおさめたときに包み込んでくれるからな。もともと相性がいいのが、もっと密着できる」
「へぇ……。いっつも夢中になっちゃってるから、そこまで考えたことねぇわ」
主導権を握っている彼がそう言うんなら、そういうことなんだろう。
「お前が乱れる姿も、より一層色気を増す」
「褒めてんのそれ?」
「最上級の誉め言葉のつもりだが?」
「ふぅん」
じっと彼の目を見つめると、ニヤニヤしていた彼の顔が少し赤らんだ。
「あんまり見つめないでくれハニー、そんなにまっすぐに見つめられると、悪いことをしている気分になる」
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