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第128話

もう少し身長があったらなぁ。20cmくらいの身長差が、彼の負担になってるんじゃないかって思うときがたまにある。 けれど彼は、本当に軽々と俺の体を抱き上げて、いつも嬉しそうに楽しそうにベッドに連れて行くんだよな。今日もだけど。 「ハニーの体は小さくて本当に可愛いな」 超ウキウキしてるし。男としては複雑だけど、彼が喜ぶならそれはそれでアリなのかな。 だって俺は、彼の妻なんだから。 彼のことを一番に考えて、彼が喜んでくれる存在でありたい。 「小さいから可愛いの?」 「大きくてもきっと可愛いさ。どちらにしろお前なんだからな」 「でもお前と同じくらいの大きさだったら嫌だろ?」 「んー、ちょっと見てみたい気はする」 毎度のことながら、本当に他愛のない馬鹿話をしながらベッドルームに向かう。ムードもへったくれもないのに、このままちゃんと最後までしちゃうから不思議だ。 それもこれも、俺と彼の肌が合っているから成せる技なのかもしれない。まぁ、合ってるのは肌だけじゃなくて、性格もなんだけど。 「ハニー、寒くないか?」 シルク地の掛け布団の上に、優しく寝かされる。それというのも、部屋専属のホテルマンが毎日ベッドメイクしてくれていて、常に新品みたいで気持ちがいい。

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