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第135話
ゆっくりやろう。ここには誰もいないんだから」
きちんと処理をしている彼の下腹部は、ツルツルとして触っていると気持ちがいい。同じ処理をしている俺の下半身と同じなのに、手触りも似ている。
だけど、彼の方が何倍も触り心地がいい感じがする。
「うん、気持ちいい」
にんまり笑っちゃう。なんか心臓のもっと奥の方からじんわりと温かいものが溢れて来るのを感じる。これが愛しい気持ちっていうのかな。わかんないけど。
「おかしな奴だな、そんなところを触ってなにが面白い?」
そういう彼だってにんまり笑ってるし。
「面白いっていうか、気持ちいい」
「気持ちいい?」
「うん、触り心地いい」
「ハハッ! そんなところじゃなく、こっちに触ってくれ」
俺の手を掴んで、1つも躊躇なく自分のモノに触れさせてくる。俺も俺で、全然躊躇なく彼のを握ってしまう。
熱した鉄の棒を握ったような熱さと固さを感じて、一瞬手が引っ込みそうになる。けれど、すぐに手に馴染んだ。
彼の俺に対する想いが、この温度と硬度に詰まっていると思うと、自然と気持ちが高揚してくる。
「んふ…」
徐々に、鼻の奥から抜けるみたいなまったりした呼吸になっていく。
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