彼の熱を、彼にしか晒すことのない場所で感じる。 先端の潤んだ感じも、もう俺の体の一部みたいでその温度や触感すらしっかり把握している。 彼は自然な動作で、ゆっくりと息を吐きながら、俺の中に入り込んできた。 「ぁ……」 ルーティンというか、なんというか。この行為がそのくらい俺の体と生活に馴染んでる。 「ハニー、熱いな」 そう言う彼の吐息だって十分熱い。俺はゆっくりと彼の首にしがみついて、彼の侵入をしっかりと受け止めた。 我ながらなんの抵抗もなく、自然に彼を受け入れる。彼の大きさを凶器のように感じたこともあったけど、今は彼を体内に受け入れることのできる唯一の存在って認識かな。 「俺のことを歓迎してくれている」 しっかり根元まで受け止める。苦しくて体を反らせると、腹の底から太い息が出た。 「はぁ……」 突っ込まれただけなのに、背筋がゾクゾクする。 いつもこんな感じだけど、今日は特に敏感な気がする。 「なぁ、今日なんか、へんかも」 馴染ませるためにゆっくりと腰を前後させていた彼に、小さい声で囁く。離れないようにしっかり抱きついてたから、十分聞こえてるはず。 とはいえあまりにも抽象的な言い回しだったかな。