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第152話

「変? 苦しいのか? 痛いのか?」 案の定、ちょっとうろたえてる。彼を心配させてしまった。けれど、馴染ませるみたいな腰の動きは止まらない。 「いや、苦しいとか、そういうんじゃないけど」 「じゃあどういう?」 「なんか、すげぇ感じる」 うまく言葉にできなくて、自分が思ったことを口に出してみると、それはそれでちょっとヤラしい感じになっちゃった。 「それは願っても無いことだな。存分に感じてくれ」 彼はニヤリと笑う。そして一気に俺の中から引き抜き、一気に根元まで突き入れてきた。 杭打ちされたみたいに体がしなった。 「んん……っ」 体に変に力が入って、うまく声が出せない。 彼が俺の下半身に触れてきた。 「あっ」 「俺の親友は元気か? 元気だな」 裏筋を上から下まで丁寧に指の腹で撫でられる。彼の太い指の先に、そのまますりつぶされてしまいそうなわずかな恐怖感もある。その緊張感みたいなものも、興奮と快感のスパイスになっていた。 けれどもちろん心配には及ばない。 「きちんと立ち上がっている。よしよし、可愛らしい」 彼は最近、俺のコイツを子供扱いする。 「あのなぁ、そんな甘やかさなくていいんだよ」 深くつながったまま説教たれるのもなんだかなぁ。

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