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第153話

「可愛らしい親友は甘やかしてなんぼだろう?」 言いながら、彼は本当に丁寧に先端から根元まで指先で撫でてきた。 「それとも、痛くされるほうが好きなのか?」 そして先端まで指先を戻すと、その爪を本当に先っぽの小さな穴に軽く食い込ませてきた。 「いっ! っ、バカ!」 思わず彼の肩を強引に押した。正直それほど痛くはないけど、不意打ちされるとかなりダメージ食らったみたいな感じする。 「痛いのは好きじゃないらしいな」 彼はすぐにやめてくれた。もちろん本気で痛い思いをさせたいわけじゃないことはわかってはいるけど。 「好きなわけねーだろバカ!」 けどまだちょっと腹の虫が治らない。突き放すみたいに言ってから、無理矢理腕を引っ張って強引に抱きついた。それこそ、痛いくらいに。 「優しくしてくれんじゃねーのかよ」 ぼそっと耳元で囁く。少し拗ねたフリをして。 「優しくしてくれると思ってたのに」 不満をそのまま伝える。彼は少し黙った後、俺を抱いたまま一気に体を起こした。 「えっ」 いつものことながら、オロオロしながら謝るんだろうと思ってたけど、明らかにいつも違う動き。 彼の腰に跨った状態で、彼のを根元まで受け入れる。

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