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第157話
肉と肉がぶつかって、擦れ合って、理解し合う。
こんなところに誰かが入り込むような隙間なんか存在しない。
まして、たまたま同じ場所にいただけの、ふらっと現れただけのオウジサマなんかが入る余裕なんて微塵もない。
「あっ、好き……っ」
気持ちが高揚して、突き上げられる途中でぽろりと口にする。彼の動きが一旦止まって、また激しく突き上げ始めた。
「愛してる、愛してるぞハニー」
彼ももう声が引きつってて、息も荒い。いつイッてもおかしくなさそう。
「イッていいよ、ねぇ」
気持ちはわかるけど、我慢してほしくない。
「ちゃんと、受け止める、から」
彼を心配させてしまった後ろめたさみたいなものが、余計にそうさせる。
真っ直ぐに青い目を見つめると、彼のほっぺたがほんのり赤く染まった。
「ああ、受け止めてくれ、愛する俺の妻」
舐めとられるみたいな深いキスを見舞われて、そのまま奥の奥まで突き上げられる。
「あっ、あ……っ、んん」
内臓が壊れそう。必死でしがみついて、彼のペースに体を合わせる。
あまりに必死すぎて、そして敏感になりすぎて、自分が達したのかどうなのかもわからなくなってしまうほどに。
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