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第158話

彼の腹に俺の先端が擦れた時にぬめった感触を覚えて、そこで、ああ俺イッたんだ、とよくやくわかった感じ。 「ごめ、イッ、た」 いつも先に達しちゃうんだけど、なんかついつい謝ちゃう。 「あぁ、構わない。謝る必要はない」 セリフだけ聞けば余裕綽々な感じだけど、もちろん彼にも余裕はない。少し赤く染まった彼の白い肌から、汗がにじむ。 俺の汗と絡み合って、彼の優しく甘い体臭も相まって、またすぐに達しそうなほど背筋がゾクゾクする。 「あぁっ、ハニー、すまない、俺ももう……っ」 耳のすぐそばで、彼の少し上ずった声を聞く瞬間が、この行為の中で一番幸せだ。 俺でいいんだな、って改めて感じられるから。 「いいよ、ちゃんとイけ、な?」 出来る限り優しく、包み込むみたいに囁く。いつも先に達しちゃう分、この瞬間に彼の余裕のない可愛さを満喫できるわけで。ついじっと見つめちゃう。 「そんなに見られると、本当にイッちまいそうだ」 ニヤリと笑う。まだ余裕はあるんだな。それなら、とわざと腹に力を入れて、彼を咥えこんでいる穴の奥まで強く締め付けてやる。 「おっ……ハニー……っ」 彼が呻く。途端に体の奥に熱が弾けるのを感じた。

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