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雨の日出逢い

 小さい頃、犬や猫を拾って来ては  よく親に怒られたもんだ……  多かれ少なかれ、  誰にでもそんな経験はあるだろう。  大人になった今は、  流石にそんな事はなくなったが、  どうやら俺は自分の意思と関係なく  そうゆうモノを引き寄せてしまう体質、  とでも言うか……  そぼ降る雨の中 ――  ソレはマンションのゴミ置き場に置かれた無数の  ポリ袋に埋もれるよう縮こまっていた。  肌は病的とも思えるほど色白で。    髪の毛は街灯の明かりを反射してキラキラ輝く  白銀。    なんか、人間じゃないみたいだ。    夢でも見ているのか?  時折瞼が微かに動いているので、  死んではいないと思うが……、  11月の寒空の下、放置して行く事も出来なかった。  とりあえず軽くつま先で小突いてみたら、  ソレは微かに身じろぎした後ゆっくり瞼を開けた。 「どこか ―― 怪我、してるのか?」 「…………」 「立てるか?」 「…………」  俺はとりあえずソレの体を支えて立たせ、  自分の部屋へ連れて行った。

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