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Thursday……Friday:2
本を読み、木々が風に揺れる景色を眺める。簡単な食事を作り二人で食べる。星空を眺めてベッドに入る。そんな二日間を過ごした隆俊は自分の選択のことをほとんど考えていない。頭に浮かぶのはロウのことだけだった。それは単なる興味なのか、別の違うものなのかわからない。ただ知りたかった。特別な男であるロウのことを。
三日の猶予は今日で終わり、明日には結論をださなければならない。死にたいのかわからなくなった、でも生きることを望んでいる確証もない。そう言ったらロウは何と答えるだろう。ほらまただ……思考のすべての最後はロウにたどりつく。
ベッドの中で寝がえりを何度もうったが眠りはなかなか訪れなかった。胸の奥がざわざわして落ち着かない。ヒートの症状とは違い、体の疼きはないのに高揚感がある。そういえば牧野の隠れ家に居た時はヒートだった。いつも5日間はどうしようもない状態で7日を超えて収束する。だがあの日、ロウを初めて見た時体温が下がり寒くなった。気を失うほどの急激な体温の変化のせいでヒートが消えたのだろうか……。
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