4 / 6

第4話

「お願い先生!先生がやってるとこ見せて!」 「やだよ!お前そんなことになったら、それだけで終わらせる気ないだろう!?」  元々お互いに酔っているのだ。段々興奮して訳が分からなくなってきた。設楽は大竹の上に息子丸出しのまま覆い被さって、大竹のズボンのボタンに手を掛けようとし、反撃を受けた。いきなり体を回転させた大竹に足で胴体を挟まれたと思ったら、腕を取られて絞め技を掛けられたのだ。 「しょうがないだろ!やりたい盛りの高校生なんだから!!って痛い痛い!ちょ、マジ痛いって……!!」 「高校生の間はしねぇよ!!!俺はあいつらみたいなことはしねぇって言ってんだろうが!つうかまずソレをしまえ!!」  腕ひしぎ逆十字固めを掛けてくる大竹の足をタップして、なんとか外してもらう。ちくしょう!!先生プロレス技とか!!それ普通可愛い彼氏にかけるか!?背も体格も全然適わないんだから、そんなのこっちが不利に決まってんじゃん!!いや、彼氏と認識されてるかどうかも怪しくなってきたけど……!  さすがに距離を取って、泣きそうになりながら、それでもまだ吠えてみるのはやっぱり酔っているからだろうか。 「あいつらみたいなことって言うけど、3Pじゃないなら『あいつらみたいなこと』にはならないって!!」 「3Pとか言うな!!そういう前の男とのこと匂わすなって言ってんだろ!!」 「……なに?同僚のセックスを知りたくない?」  半分むくれてわざと大竹を煽るようなことを言ってみると、意外な返事が返ってきた。 「お前が他の男としてるとこ想像したくねぇんだよ!悔しいだろ!!」 「……」 「な、なんだよ……」  急に押し黙った設楽に、大竹が逆に不安になったようだ。そっとこちらを窺ってくる。  大竹が手の届く範囲まで顔を寄せてきたその瞬間。 「うわっ!!」  設楽は大竹の首に腕を絡ませて抱き寄せると、唇を奪いながら押し倒した。 「ちょ……設楽!ダメだって言ってんだろ!!」 「それって焼き餅だよね!?焼き餅焼いてくれるんだ!!好き!!先生、大好き!!!」 「やめろバカこの酔っぱらい!!!」  まだぽろりと出ているソレを、大竹のズボンの前立てに重ねてグリグリこすりつけながらキスをする。最初は暴れていた大竹も、キスだけならと最初に宣言していたせいか、次第に大人しくなって、キスに没頭し始めた。  舌を絡ませ、口蓋を舐め上げ、舌を甘咬みし、唾液を送り込んで、歯の裏を舌で辿る。大竹の舌をギュウっと絡めて吸い上げると、大竹が鼻から震える息を吐き出して、そっと身震いした。  感じてるのだ……。  そう思うと、堪らなく滾ってくる。 「ね、先生。触って良い?」 「ダメ」 「先生の触りたい」 「ダメだって!」  返事も聞かず、大竹の分身をズボン越しに触り、ずっしりと重みのあるその形に指を這わせる。  何度も温泉で見たことはあるが、それは当然大人しく眠ってる状態だった。  でも今は……。 「すげ、先生の大きい……。窮屈でしょ?これ、出しちゃおうよ」 「ダメだって言ってんだろ」 「じゃあ俺の触って。触ってくれるだけで良いんだ。お願い先生」 「ダメだって!!だから、それだけじゃ済まなくなるだろ!?」 「済まなくなっちゃえば良いじゃん!!なんでそんなやせ我慢しないといけないの」 「お前は俺の生徒だからダメなんよ!」  はっきり言って、その台詞はもう聞き飽きた。じゃあ先生は自分が高校生の時、そんなに清らかな体だったとでも言うのか!?

ともだちにシェアしよう!