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第6話

後で聞いた話によると写真が貼り出されたあの日から暫くしてえりながあの合成写真を誰が作りだし貼り出したのか暴き出したそうだ。 南は始めからそれが誰なのかわかっていたけどえりなの性格をよくわかっていたので敢えてそれが誰なのか気が付かない振りをしていた しかしそれは無駄なことだった。えりなの家の力をもってすればそんなこと赤子の手をおるよりも容易く突き止められるのだ それからすぐにあの女の家はえりなの家に手を切られてしまい一気に会社は傾き夜逃げ同然でこの街から去っていたらしい。 えりなのためにとやった行為が裏目に出てしまい逆恨みしたあいつは合成だとみんなの前で言い張った南、そして元の原因となった俺に我慢ならなかったらしい しかしながら…えりなもやりすぎだと思う。あの女は顔はえりなほどではないがとても綺麗な顔をしていた。 その顔を焼きボロボロにしてしまったなんて… 多分俺にフラれたよりもその女に恥をかかされたことの方が我慢ならなかったのだろう プライドの高い女だったから… 「朱夏…」 「…ごめんね…俺が…俺があのときあいつと付き合ってれば…お前までこんな目に遭わなくて済んだのに…ごめん」 「朱夏は何も悪くないって…だから…そんな顔しないで…」 「ん…」 裸のまま床に転がされていた俺たちは中に入ってきた警察官に運び出されそのまま病院へ連れていかれた。 それから俺は女で欲情しなくなった。…あの南の姿に心を奪われてしまっていたのだ。

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