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第7話

南への気持ちがただの幼馴染みから愛情に変わった…それに気づいたのは直後のことだった 南を見る目が完全に欲の対象となっているのを肌で感じていた。 これまで何とも思わなかった過剰なボディタッチや、お願い事も全て可愛く見えるし一生俺だけを見て欲しいと願うようになった でも…それが叶うことはなかった… 男達にされたことにより心を病んだ南は日に日に窶れていった… 心配で毎日見に行っていたのに…どうして…気が付かなかった? 「ねぇねぇ!朱夏!エッチしよ?」 「へ?」 「俺あの日からお前の姿想像して抜くようになったの。一度お前に抱かれてみたい。だめ?」 「お前何言ってんの?」 「お願い」 「わかった。後で文句いうなよ」 「うん」 そして俺は嬉々として南を抱いた。大切に大切に…俺の思いが届くように…南が俺の腕の中で泣きながら腰を降る。その姿が愛おしくて…俺は気付くべきだったんだ…南の涙の本当の意味に…でも欲に負けた俺が気付くのは困難なことだった 「南…好きだ…」 思わず呟いたその言葉。それはしっかり南に届いていた 「朱夏…俺も…ずっと…ずっと…好きだった」 この関係はきっと誰にも理解してはもらえないだろう…でも2人なら乗り越えられる…そう信じて疑いもしなかった …このひとときが…2人で幸せになれたただ一度きりの出来事だということをこのときの俺は知る由もなかった その日の晩…南は…一人で…逝った… それから俺は飯も食べられなくなり心配した両親が俺を連れて引っ越した… それからあの土地へは戻っていない… 南の両親は俺を攻めはしなかった…ただただ俺の幸せを願ってくれてた…そんな南の両親も…今はもういない…

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