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第11話

「もうお昼だぁ」 結局俺は自分の欲に負けて2人に体を許した。離して貰えなくて起きたのは朝だったはずなのに今は既に陽が高い位置にある 「ご飯作ってたのであっためてきまぁーす」 「ちょ!久米!お前中の出さないと腹壊すぞ」 「えぇ!やだぁ!もったいない!朱夏さんので一杯満たされてるって言うのにやーっと念願が叶ったのに!」 プクっと頬を膨らませて言う久米…うん…やはりこいつは可愛い顔してる…だが… 「だめ!俺も一緒に行くから中のやつ、出そ?俺の中も剣聖先輩ので一杯だし」 「朱夏さんったらやーさしー。剣聖さんもこんだけ優しくしてくれればいいのに」 「何言ってんだ。そんなのが好きなくせに」 「あんたが朱夏さんの先輩だから特別にサービスしてあげてるだけですよぉ」 「2人の関係って…」 「んん?気になんの?」 「親密ですよね」 「まぁ同じ人好きになったよしみでな」 「剣聖さん朱夏さんの写真集持ってるからそれ見せてもらいながらエッチするんですぅ。もう秘蔵写真ばかりだからさいっこうなの!でももうその必要なくなりましたねぇ!生身の朱夏さん触れるし」 「俺の…写真集…って?」 「あぁ。」 頷き立ち上がってリビングへ向かう先輩に付いていく。床に散らばっていた先輩の鞄の中から先輩が取り出したのはB6版くらいのファイル。中には俺の恐らく大学時代の物だと思われる写真が綴られていた。抗議を受ける横顔や居眠りしてしまっているもの。学食で口一杯に頬張って食べているもの…他にも沢山… 「今日はこれしかねぇわ」 「持ち歩いてるんですか?」 「当たり前だろ!朱夏は俺のお守りだからな」 「いつから?」 「あ?んー…出会った頃のからあるけど?」 「へ?…きも…」 「だろ?それだけ思ってたの。お前のこと。」 「スッゴクよくとれてるからオカズには事欠かなかったですよ。あとは一人で抜くより人肌ってことで利害一致してセフレになったんです。そしたらこの人かなぁりいいモノ持ってたからお互い誰も捕まらないとき使う関係です。それでぇー、いちいち通うの面倒なんで今は2人でルームシェアしてます」 「はぁ…そうですか…ってなるかー!!怖いわ。今後一切しないからな!!」

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