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第18話

下に降りると来客用の駐車スペースに止まっている久米らしい可愛らしく丸っこいフォルムの車が停まっていた。 「どうぞ。乗ってください!勿論!助手席で!」 「じゃあ俺が運転する!」 「やでーす。隣に好きな人を乗せるのが俺の夢だったんですからね!それにーこれは俺の車!だからだめ!」 「ちぇ…わかったよ」 そうして車に揺られついた場所は郊外にある一軒家だった 「どうぞぉ」 「一軒家?」 「ですです。元々ここ学生用のシェアハウスだったんですよ。俺もここから大学いってました。若者が使うからって割りとキレイに手入れしてて静かだから勉強するには良かったんですよ。親戚が経営してたんですけどあの人結構自由人だから俺の卒業間際にふらっと出てって今は海外暮らししてます」 「まだ学生さん住んでるの?」 「いいえ。大学の近くに学生さん用のアパートが去年から年始にかけて沢山立ったし家賃もここより安いですからみんなそっちに。この辺りは駅にいくにも距離はありますし近くに店もないから結構不便だったみたいで。内装はキレイだから人気はあったんですけどね。やっぱりねぇ若者は利便性が大切でしょ。俺はこっからバイクで通学してました」 「親戚の人出ていってからこの大きい家にずっと一人だったの?」 「一人になったのは期間的にはひと月くらいですね。入社してすぐ剣聖さんとこういう関係になったから」

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