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第35話
瑠樹愛side
3人で近くのホテルへ入る。すぐに彼をベッドに押し倒すと期待に満ちた顔で見つめられた。
「なおちゃん。自分で全部脱げるよね?」
「はい」
脱いで見えた体は痩せて骨張っていた。
「剣聖さんこんな子がタイプなの?」
「いや。ただこいつかなり感度はいいから楽しめるぞ」
「そう。了解」
彼だけ全裸で俺はジャケットだけ脱いでシャツを腕捲りしてネクタイをはずす。剣聖さんはどこも着乱すことなく近くにあるソファーに長い足を優雅に組んでこちらを見てた。
「こういうプレイしたことあるの?剣聖さん」
「あぁ。あるよ」
「ふふ…同じにおいする」
「早く…」
「あぁ。ごめんね。お待たせ。ほら。どこをどうして欲しい?」
「後ろに…後ろの穴におっきいの欲しい」
「ふふ…いいよ。ならこれあげる」
備え付けてある自販機から大きめのバイブを購入して思い切り中に突っ込んであげるとそれだけで彼は果てた
「…大好きなのね。いじめられるの。それなら…もっと気持ち良くなって欲しいし…そろそろかな…」
「瑠樹愛。お待たせ」
部屋に突如来たのはホテルに入る前に連絡していた友人。平凡な子が大好きなイケメン。多分なおちゃんのタイプだと思うけどな。丁度いい感じのセフレ探してたからなおちゃんがぴったりだと思ったんだ
「もう!おっそいよぉ。るんちゃん」
「この子?好きにしていいの」
「うん。るんちゃん平凡っ子大好きでしょ?タイプドンピシャじゃない?」
「良くわかってんじゃん瑠樹愛」
「この子執着すごいけどダイジョブ?」
「大歓迎だぜ」
「よかった。ならあとはよろしく。なおちゃん。この人はるんちゃん。俺のお友達。すっごーく上手だから楽しんでね?俺はいくけど大丈夫?」
「いっちゃ…やだ…」
「もう…仕方ないなぁ。るんちゃん。この子キス大好きだからしてあげて?」
「はいはい」
濃厚なキスをまた受け止める彼。そうすれば彼の興味はうつる。
彼は自分を見てくれる人ならすぐに傾くんだ。それがすぐにわかってたからこの友人を呼んだのだった。もう彼は俺たちを見ていない
「んならるんちゃんまたねぇ」
「はぁい。ありがとう。いい子紹介してくれて」
「いいえ。ならね」
るんちゃんに彼を任せて剣聖さんとホテルを出た
「剣聖さん。残念?彼はもう貴方のことみてないけど」
「いや。助かった。困ってたんだ。最近は家を調べて待ち伏せとか普通にしてたからさ」
「んもう!人は選ばないと。遊び人の名が泣くぞぉ」
「なぁ。瑠樹愛」
「お前のそれいいの?たってるけど?」
「ん?だってこれから相手してくれるでしょ?剣聖さん。朱夏さんの写真持ってるし俺にも使わせて?俺の穴は使っちゃっていいし。」
「お前…まぁいいか。これからみつけんのもって思ってたし」
「俺もだよ。俺はどっちも行けるからそのままなおちゃん抱いても良かったんだけどさ掘るより掘られたい方なんだよね。剣聖さんおっきそうだし上手そうじゃん?朱夏さんおかずにやろぉ!」
剣聖さんとの初めての夜は堪らなく良かった。明日も仕事だと言うのに明け方まで楽しんでた。かなり体の相性がいい
「お前以外と体力あんのな。久しぶりに満足したわ」
「俺も!思った以上によかったぁ!ねぇねぇ。お互いさ都合いいじゃん!これから始めない?セフレ!捕まらなかったときとかだけだもいいし。だめ?剣聖さんは朱夏さんのものたくさん持ってるからおかずには困らないし」
「そうだな」
「あ!ねぇ!ここじゃあんま大きい音出せないから激しく出来ないし俺んちでルームシェアしません?勿論女男連れ込み放題で構わないんで!うち一軒家で元はシェアハウスだから部屋余ってるんです。今度遊びに来てからでいいので考えません?」
「わかった。なら明日行くわ」
「うん!待ってまーす」
その翌日ここの環境を気に入った剣聖さんは一月もしないうちに住んでいた部屋を引き払ってルームシェアをスタートさせた
とはいえ結局その後この家に人を招いたのはここにいる朱夏さんだけ。
一夜限りの人に俺も剣聖さんもプライベートを見られたくないと言う気持ちがそうしたのだろう。
その待ち望んでた朱夏さんが今ここにこうしていてくれて俺に抱き締められるのを大人しく受け入れている姿に胸が高ぶる。
でも今日は手は出さないと約束したからそれだけで耐える。
きっと朱夏さんはまだ昔の人のこと引き摺ってて誰かを好きにはなりたくないと思っている気がするからまずは胃袋から掴んで剣聖さんより先に仕掛けようと北叟笑んだ。
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