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第40話

午後からは割りとゆっくりしてて仕事の合間に数人が話しかけてきた。 その度久米か先輩が間に入ってきてみんなすごすごと立ち去るのだった。 本当に意識されてしまってるのかな? 取り敢えずいつも以上に感じる視線に居心地悪く思いながら一日の業務を終え帰宅しようと荷物を持つ 久米はもうすでに退社していて先輩は女に捕まってる いつもの光景にため息をつきながら家路に着いた。 「チーフ!」 呼び止めたのはまたも里中。 「お疲れ様。何かあった?」 「いえ。方向一緒なんで送ります」 「送る?必要ないけど?」 「いえ。今日は送らせてください。危険です」 「危険?」 「変な人につれてかれるかも」 「あはっ!ないない。俺男だし。あははっ!ありがとう。気持ちだけ貰っておくね。明日は朝から会議だからよろしくな。お疲れ様」 「チーフ。俺のことあからさまに避けてますよね」 「そんなつもりないけど」 「じゃあ送らせてください」 「…わかった。ありがとう」 一人で全く問題ないのだが仕方なく承諾するとぱーっと花が咲いたような笑顔になる 「はい!!」 そのあとは本当に普通に送ってくれた。 「お茶でも飲むか?」 「え!?だめだめ!!俺その気になっちゃうから」 「は?」 「いや…あの…その…」 「お疲れ様です!チーフ。」 今度はなんだ?声のした方を見るとそこには別の部下がいた

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