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第78話

「もう久米は大丈夫なんだね」 「あぁ。そのうち飛弦さんのこと紹介してくれるかもな」 「楽しみだな」 「ねぇ。朱夏」 「はい」 「…いや。何でもねぇ。体しんどいとこある?」 先輩が何かをいいかけてやめた、何が言いたかったのか…流石に俺でもわかる。でも…まだ…ごめんね 「少し体だるいですけど大丈夫ですよ。ありがとう。先輩はいつまで休みとったの?」 「お前と一緒だよ」 「そっか。よかったのに」 「俺が休みたかったからいいの。んでさぁ。お前が大丈夫ならだけど。せっかくの休みだし旅行でも行かねぇ?」 「旅行?」 「あぁ。実は末吉部長に有給申請あげにいったとき財前部長から宿泊券もらったから2人で行ってこいって言われたんだよ。日付の指定とかは無かったしお前が平気なら気晴らしになるかなって思ったんだけど」 「先輩と旅行って行ったことないね。うん。いく。せっかくのご厚意だしね」 「いつにする?」 「平日かな?その方がゆっくりできそうだし」 「だな。予約してみる」 「ありがとう」

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