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第85話

「おにーさん。まだ足りない?そんな顔してるよ。俺たちと楽しもっか?」 「いやだ…もう…やめて…」 優しくされたって無理矢理ヤられたことにはかわりない。怖い。この快楽に沈むのがとても恐ろしい 「…でも欲しそうだよ?ほら」 くにくにと中心部を触られる。後ろの男はまだ俺の中にいてまた固くし始めた 「こいつねぇ。絶倫なの。だからたっくさんしてくれるよ。」 「あっ!」 「ふふ…可愛い声だね」 「次はもっと激しい方がいい?」 またあの優しい声でささやかれる 「やだっ…んあっ…」 奥をいきなり突かれたから声が押さえられなかった 「いいね…どの体勢がいい?」 「やだ!やめて!!」 「声が大きいよ」 そう言うとそこら辺に放られていたタオルをまた噛まされた。体は男に抱き締められてるから自分でそれを取ることは出来なかった 「普段したこと無い激しいのもできちゃうよ?この人。やってもらいなよ」 いやだ…もう…いやだ…先輩のところに帰りたい… 「まぁ。俺の好きにするよ。お前は見て楽しみなよ」 そう言うとさっきまで優しかった男の影は消え今度は激しく求められた。痛みはない。ただただ気持ちいい。 もう…いや… まさに何度目かの絶頂を迎えるときだった。 「現行犯で逮捕する!!」 知らない男が入ってきて二人を拘束した。男たちは抵抗もせず従う。最後に俺に入ってた男が囁いた 「ごめんね。怖がらせて…」 どういう意味でその言葉をかけたのかはわからない。ただ男の苦しそうな顔だけは目に焼き付いた。 二人を連れ出した人が去ってすぐまた別の人が入ってきた。警察手帳を見せられ、肩から浴衣をかけてくれた 「救護室へご案内します」 「部屋に帰りたい…」 「しかし…」 「帰りたいです…」 警察の人。宇野さんに支えてもらって貸し切り風呂から出た時だった 「朱夏!!」 「せん…ぱ…い」 俺を支えてくれてた宇野さんを殴り飛ばし先輩が俺を抱き締めた 「てめー!朱夏に何しやがった!!」 「ちが…先輩…この人助けてくれたの。」 「え?」 「警察の人だよ」 「警察?」 「すいません。宇野です」 俺にしてくれたみたいに先輩に手帳を見せてくれた 「事情をお話ししたいのですが…後日にしましょうか?」 先輩に殴られたという事実はなかったみたいに神妙な顔つきで宇野さんは話し出した 「はい。後日に…「いえ…大丈夫です。お話し聞かせてください」 先輩の断りに被せるように承諾した 「朱夏…」 「大丈夫だよ…行ってくる」 「俺も行く」 「でも…」 「俺はこいつのパートナーです。一緒に聞かせてください」 先輩にとっては面白い話では無いだろう。でも大丈夫とはいったけど少しまだ体が震えてて先輩に側にいて欲しいという思いもあった。一緒に聞いて俺がされたことを聞いて先輩は離れてしまうかもしれない…でも… 「じゃあ…一緒に聞いてもいいですか?」 「わかりました。移動しましょう」 「俺たちの部屋ではダメですか?」 「わかりました。」 宇野さんはどこかに連絡をいれると俺たちについてきた

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