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第94話

「朱夏。ほら。寝よ?」 先輩が横になりとんとんと隣を叩く やっぱり先輩は優しい… 「朱夏。」 おずおずと先輩の腕の中に収まる 「朱夏。それ、抜いてやろうか?俺もしてもらったしな」 先輩はやっぱり優しく触れてくれる 「ん…」 「気持ちいいことだけ考えて。ね?」 耳元で囁かれる。先輩の声はやっぱり媚薬みたいだ…甘く甘く溶かされてふわふわしていく 「いきな…」 先輩の甘い吐息が耳を擽り果てた 「おやすみ…朱夏…」 優しい先輩の声を聞いて意識を手放した。 「ふぅ…俺…頑張った…」 先輩がそのあと傷付いていた蕾に薬を塗ってくれて手当てしてくれたことは俺は知らない

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