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剣聖side 飛弦さんの店に来たはいいが…店に来てから朱夏は飛弦さんに夢中でこちらを見てくれない でも今日は朱夏の快気祝いってことでここに来たのだから辛抱も必要かといつもより早いペースでグラスを空にして行く 朱夏と休み間ずっと一緒に過ごしてはいたのだがそういえば旅行から戻って以来飲んでない。酒の飲める年齢になって一日と開けず飲んでいた俺にとっては初のことだ 思ったよりも回りが早くてぼんやりする。 そうこうしているうちに店がオープンの時間となり客がちらほらと入ってくる。 そいつらが朱夏を目にすると欲情の表情を浮かべる。 それを牽制するように睨んではいたのだが暫くすると前に関係をもったやつが続々やって来て声をかけてきた。 一人一人断るのも疲れてきたので少しだけ外の空気を吸おうと思っていたときだった。 朱夏がトイレに向かっていった。トイレの場所はカウンターから見ることは可能。もしなにかあれば瑠樹愛や飛弦さんが気付くはずだ。 そう思いトイレにいっている数分だけ外に出ることにした。 夜風は生ぬるかったが少しだけ酔いも覚めた気もして店に戻ろうとしたとき関係をもったやつがやって来た。 こいつとは結構な回数関係をもった。 「剣くん!久しぶりだね!出てくるのも久々?」 「あぁ。」 「あれれ?少し酔ってる?レアだねぇ。どれどれ」 そういうとそいつは俺の首に巻き付いて唇を奪った。しかも結構激し目だ。 いつもならすぐ引き剥がせるがやはり酔いが回ってるのかいつもより力が入らずされたままになってしまう。 「やめろ」 「え?何で?こんなん挨拶じゃん」 「好きなやつとうまくいったんだよ」 「そうなの?じゃあ何でここにいんの?」 「そいつの快気祝い」 「なのに一人で出てきたの?付き合ってみたら違ったとか?」 「違う。そいつが便所いってる間酔いを冷まそうと思って出てきただけ。もう戻るから」 「へぇ…あぁ!じゃあさっき悲しそうな顔して店に戻っていった人がそれとか?でもしーくんと一緒だったけど?」 「は?」 「しーくん好みの相手には手が早いからねぇ。彼好みの子だし今頃喰われてたりしてぇ」 「んなわけあるか。お前じゃあるまいし」 「さぁ?どうだろね。戻ったがいいんじゃないかなぁ?」 「ならその手を離せ」 「あぁ!ごめんごめん!じゃね、おめでと」 急いで店に戻ると朱夏の姿がなかった

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