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「その手を離せ」 「あ。騎士さまきちゃったぁ。もう少しだったのにね。どうする?俺はこのまま続けてもいいんだけど?」 「いいよ。しよ」 「おい!朱夏!」 「うっさい…自分は俺に長年片想いとか言っときながら付き合ってたった数日で浮気とかあんまりじゃない?てか付き合ってるって思ってたの俺だけ?そんなんバカみたい…いくら俺が貴方の思いにはまだ足りてないかもって言ったからって。こんなすぐ?しかも俺より小柄で可愛らしい子と?本当はそういう人が好きなんでしょ?俺は可愛げないもんね。身長も平均より高いし、顔も女には見えないし体つきも華奢ではないしね。付き合ってみたら違った?」 「朱夏」 「さっきみたよ?気持ち良さそうにキスしてたの。もういいよ!ねぇ。店出よ!」 「ふふ…積極的だね。いいよ。いこっか」 「しーくん!」 「なぁに?剣聖さん」 「朱夏を放せ」 「いやだ!俺は彼と行く」 「朱夏。いい加減にしろよ」 「こっちの台詞だし」 「こーらー!!俺が見てない間になぁにもめてるの!」 「瑠樹愛」 「んもう!どうせ剣聖さんが悪いんでしょ?」 「…」 「朱夏さんに怒鳴る前に自分がごめんなさいでしょ!!」 「俺は悪くねぇ!朱夏が他の男と…」 「はぁ?あんたが前関係をもったやつばかりと話してて朱夏さんほっといたからでしょ!」 「はぁ?朱夏は飛弦さんに夢中だったじゃんか!」 「はぁ?そんなの当たり前でしょ?誰だと思ってんの?だいたいねぇ嫌なら嫌だってはっきり言えばよかったじゃん!普段しない我慢なんてしてさ!」 「するだろ!今日は朱夏の快気祝いだぞ」 「らしくないことするからじゃん!」 「あのさ!!」 また別の人がやって来た。その人は… 「さっきの…」 「やっぱりー!君が剣くんの…」 「どうぞ。気になさらず。先輩といちゃついててください。俺この人と行くんで。じゃあ!サヨナラ!!」

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