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「ちょちょちょ!!待って待って!ごめんって!!俺が無理矢理したの!あのキス!剣くん酔って一人で夜風に当たりに来てて!珍しいからからかっただけ!」 「でも!拒否しなかった!!」 「だーかーらー!!酔ってて力入んなかったんだって!!ねぇ。朱夏くんでしょ?君。剣くんがどんだけ君の事好きかしらないっしょ!!あのねぇ。わかんないかなぁ?君と俺の髪の色とか長さとか肌の色とか近いの!剣くんが選んでたのみんなそんな人ばかりなの。そんでそれをわかった上で関係してたの。こんな拗れると思わなくてさ!ごめん!!剣くんの想い信じたげてよ!そんでしーくん!いい加減にしなさい。状況わかってやってんでしょ!」 「へへっ。やっぱりわかっちゃう?」 「わかるし!」 「だってさぁ。朱夏さんいじけてんだもん。剣さんが見てくんないって。剣さんもそう。みんな朱夏さんに見惚れてるからいやだって」 「「は??」」 「あのねぇ。俺ね今日はテーブル席にいたの。でね、君たちの事ひーくんから聞いたから様子うかがってたの。したらなんだかすれ違い生じてるなぁってなって。だから少しちょっかいかけたら何かそれもなくなるかなぁって思ってたらまぁまさかのきーくん登場であんなキスとかしてるなんて思わなくてさぁ…今は見ない方がいいよぉっていったのも酔ってる剣くん見ないがいいよぉって意味だったんだけどさ」 「てことでごちゃごちゃにしたのは俺ね…本当ごめん!!朱夏くん!!」 「…俺もごめんなさい…」 「は?何が?久米」 「えっと…しーくんけしかけたの俺…」 「俺も」 「飛弦さんも!?」 「ごめん!こんな大事になるなんて…」 「いつもなら剣聖さん何かあればすぐ間に入るからって…そう思ったら色々な偶然重なっちゃって…本当にごめんなさい!!」 「俺は剣くんに特別な感情はないの。ただごめん!俺誰彼問わずキスするの好きで。本当はごめん!ごめんなさい!!剣くんいやがってたんだよ?ほんとだよ?だから…許したげて!」

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