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「…俺だけ見てよ…俺のこと好きなら俺だけ見てよ。他の人にキスなんてされないでよ!バカ」
「ごめん…朱夏…帰ろ?二人になりたい」
「でも…」
「俺は大丈夫です!家に戻って仲直りエッチでもしてください、また飲みいきましょうね」
「ごめんね。久米」
「いえいえ」
「剣くん。大切にしたげなさいよ。ね?」
「わかってるし」
「朱夏さん!剣くん嫌になったらいつでも俺に浮気していいよぉ!待ってるね」
「えと…名前…」
「あぁ!名乗ってなかった?ごめんごめん。紫水。ひーくんの従兄弟だよ」
「君がしーくん」
「あれ?俺のこと知ってんの?」
「名前だけ。この間三人の会話の中に出てきて」
「あぁ。そっかそっか。」
「すいませんでした…わがままを…」
「えぇ?ぜんっぜんOK。寧ろ先に進みたかったよ」
「だめ!」
「剣くん。顔怖い!わかったよぉ。もう…仕方無いな…じゃあこれだけちょーだい」
そういうと紫水くんは俺の頬にキスした
「こら!!しーくん!」
「えぇ!!口にしなかっただけ許してよ。さっき剣くんは濃厚なやつしたんだからさ!」
「…っ…」
「でも知らないよ。また同じことあったら奪いにいくよ。俺朱夏さんタイプだし。話で聞いてたよりずーっと素敵な人だったしね。嫌なら大切にしなよ!わかった?」
「わかってる」
「じゃ!またねぇ」
紫水くんに促され店を後にした。タクシーの中ではずっと無言で俺の家についた。
部屋にはいると先輩にすぐに抱き締められる
「ごめんな…朱夏…」
「俺もごめんなさい…」
「俺たちはまだ始まったばかり。なのに付き合った方が互いに何も言えないなんて…俺たちはもっと会話しなきゃだな。気を使わずに。」
「何だかおかしいですね。前の方が何でも言えてたって。やっぱり…好きな人ですから…嫌われたくないですから…遠慮しちゃいますね」
「もう遠慮しないでおこうね。俺…二度とあんなことにならないようにするから…だから朱夏…まだ俺と一緒にいて?ずっとずっと…この生を終えるまで」
「はい…」
そのあと仲直りと称し朝まで離してもらえなかったのは言うまでもない…
でも…こんなに求められて…体中痛いけれどそれよりも何よりも心が満たされていた…
俺は先輩から逃れられないし先輩を逃すつもりもない…
貴方と…ずっと…
完
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