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第17話

「そうだ、レナ。明日のパーティーに着いてきてくれ」 夕食時、ふと思い出したようにシャルル様が発した。 「パーティー、ですか」 「あぁ、皇室主催のな。お前を見せに来いと言われてしまった」 シャルル様は宰相であるお義父さまの補佐をしているから、皇室とも親交があるのだろう。 それにしても、パーティーなんて久しぶりだ。 もしかして、4歳の時ぶりの、二回目? 「分かりました、予定しておきます。……って、明日!?」 あぁ、びっくりし過ぎて大声を上げてしまった。 ミシェルは、やれやれというようにこちらを見ている。 「ははは、言うのを忘れていた。すまないな」 「は、はい。大丈夫です」 笑った…… 目元をくしゃっとさせると、少し幼く見える。 はしたなかったけど、大きな声出しちゃってラッキーかも。 部屋に戻ると、早速ミシェルとメイドさん達が服やアクセサリーなどを準備してくれた。 僕が行くことは本当につい最近決まったようで、ミシェルも知らなかったと頭を抱えていた。 「よくお似合いです。サイズは合っていますね?」 「うん、大丈夫」 試着し終えると、広げられていた小物達は瞬く間に片付けられて、元の僕の部屋に戻る。 「レナ様、以前にも言ったようにラウールに会っても知らないふりをしてくださいね」 「流石に王子様に失礼なんじゃない……?」 また、ラウール様について言ってる。 お城で開催されるからおられるだろうし、そんな事出来ないと思うんだけど。 「あれは面白いことが好きなんですよ。シャルル様にレナ様を連れて来るよう言ったのは、確実にあいつでしょう」 面白いことが好きか。 ラウール様と話した時も、王子様ってこと知らなくてびっくりさせられたな。 あれも、面白いこと?

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