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第26話
「ねぇ、…..シャルル様はどんな様子だった?」
怒ってたりしたら嫌だな......
シャルル様からすると、僕に巻き込まれたせいで、したくもない相手としちゃったんだから。
「実は、レナ様を屋敷まで運んだのも、お風呂に入れたのも、ここまで連れてきたのも、シャルル様です」
「ほ、ほんとに?ミシェルだと思ってた...」
お風呂に入れてもらったのは、子供みたいでなんだか恥ずかしい。
でも、面倒なことをそこまでやってくれたんだから、怒ってはない、よね。
「そろそろ、夕飯の時間ですが......。行けますか?」
「行く!」
「では、持ちあげますね。まだ、立てないでしょう?」
「うん、ありが...」
その時、とんとんとノックの音がした。
「シャルルだが、入っていいか」
「ふぇ!?は、はい、どうぞ」
シャルル様!?
どうしよう、部屋はちゃんと片付いてるよね!?
ドアが開いて、シャルル様が入ってくる。
初めての訪れに緊張と、嬉しさがはじけた。
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