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第35話
夕食後、シャルル様が部屋を尋ねてきた。
は、初めてだ。
これは、セックスのお誘いって捉えていいんだよね…?
「レナ、俺は発情期でもなんでもない素面な状態でお前を抱きたい。いいか?」
「は、はい…」
直球で抱きたいなんて言われたら照れてしまう。
僕の頬はきっと真っ赤だ。
優しく腰を抱かれ、ベッドに押し倒される。
シャルル様が、服を脱がすために僕のシャツのボタンに触れ…
「あっ!ま、待ってください!」
「どうした?」
ラウール様に頂いた水色の下着を付けたままだ…
完全に忘れてた。
こんなの見られたら恥ずかしすぎる。
「い、一度、部屋から出て行ってもらっても…?」
「怖いのか?それなら日を改めよう。焦ってする事でもない」
「違います!ぼ、僕も…したぃんですけど!ちょ、ちょっと事情があって」
「無理をさせるつもりは無い」
ど、どうしよう。
嫌がってると思われてる?
今辞めちゃったら、優しいシャルル様は確実にしばらく抱いてくれないだろう。
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