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第36話 濡れる鳴き声

香油の滑りに助けられ、俺の指を3本咥えたアサの蕾は、赤く染まりながらひくひくと蠢いている。 バラバラと指を動かすと熱い吐息と共に、ぎゅうっとアサの中が締め付けてきた。 「ンッンッ!」 「上手だな、アサ。ああ、見つけた」 「ッ!イッァ!ナッ…?ンッ、ァゥ!…ン」 中指を肉壁に這わせて見つけたしこりを優しくいじるとアサの背中が撓る。 香油に濡れた肌は、部屋の照明に光りキラキラと輝いていた。 ――ああ、なんてきれいなんだ 痛いほど俺の指を閉めていたアサの身体は、今となっては蕩け、熱く火照り、気持ち良いほど柔らかく指を包み込んでいる。 刺激を受け赤く腫れた入り口も、意識を持ったように蠢く中も、全てが興奮を煽る。 見上げれば、アサは目を固く瞑り、唇を噛み、快感を逃そうと必死に耐えていた。 何もかもが愛らしく感じる存在が現れるなんて、俺はなんて幸運なんだろう。 「アサ、いいか?」 自分のモノを出し、ヒタっとアサの後孔に宛がうと、閉じていた瞼が大きく開いた。 瞬時に何が起こるか理解できたのだろう、俺を見つめる黒い目が潤いを増し、小さな唇が薄く開いていく。 「…ンッ」 「アサ、痛かったら言えっ」 始めてしまったら止められるわけがないのに、たいせつなこの子を傷つけたくないから、できる限りゆっくりと己の腰を押し付ける。 「ンンンーーー!ァン…ンンンッ!」 狭い入り口をこじ開けるように浅い部分で抽挿を続けると、きつく狭いアサは俺のモノを締め付け続ける。痛みが脳内で甘さに変換されるほど目の前の少年に俺は欲を感じているようだ。 「アサ、アサッ」 「ンッ、アッ、二ッ、ルゥ!」 柔らかい肉壁を擦るように優しく進みながら、先ほど見つけたしこりを己の先端で探り出すと、アサの華奢な身体が跳ねた。 余裕のない自分に抑えろと言い聞かせながら、愛しくてたまらない少年の顔を両手で包むと、涙で濡れた睫毛が快感に揺れている。 全てを挿入るにはまだキツイ。 広げるように、なじませるように腰を動かしていくとアサの瞳から涙が流れた。 「大丈夫か?」 「ンッンッ、ニールッ」 頬を赤くし自分の名前を呼ぶ唇に齧り付くと、体温の高い咥内に舌を這わせた。躊躇するように後ろへと動いたアサの舌は時間がたつにつれ、俺の舌に合わせて動き出す。 緊張が解けたのか体の力が抜けたアサは腰をゆらゆらと揺らしている。奥を目指して自分の腰を押し進めて行くと、可愛い鳴き声が響いていった。

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