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第131話 船長はしつこい*

「ひゃぁぁ!!ぁぁあんっ!待って、待ってってばぁ!」 「…ミリ、声っ」 「んぐっ!」  自分の体の下で乱れる恋人の姿に歪んだ征服感に満たされる。  いつもは綺麗にまとめられた金色の髪がシーツの上に天の川のように広がっていた。  親指を顎にあて、手のひらでミリの唇を覆う。籠った声が漏れる指の上に自分の唇を押し付けた。 「ミリ、ミリ…」 「んんっ!んっ、ぁぁ!」  隙間から叫び声が溢れ、細い首が後ろに反り返った。  行き来する腰に合わせてベッドが軋む音が部屋に響く。  覆った手の下で赤く染まる恋人の顔が恨めしそうにこちらを見つめていた。 「生意気そうな目だな、ミリ?もっと酷くしてほしいのか?」 「ぅぅ…!」    口から手を外し、俺の背中をひっかいていたミリの両手を頭上に縫いつける。  明日になったら傷だらけだな、俺。  無論、この俺が溺愛しまくっている恋人を傷つけるはずがない。何年も一緒にいるからこそ、ミリの限界は知り尽くしているはずだ。  だからこそ、至近距離でとらえて離さない綺麗な睨み顔だとか、必死に抵抗して見せる細っちい指だとかが俺を嫌って言うほどあおってくる。  限界は知っているが、歯止めが効くかどうかが問題か。 「脚、もっと広げろ」 「ん…」 「綺麗だな、お前は」 「…ぁんっ、待って、見ないで、ゃん!」  大きく開脚した片脚を膝の裏から掬い上げる。体が柔軟な奴で良かったと余計なことを考えながら目の前の脚に舌を這わせた。  シーツの上で薄い胸が上下する。  筋肉なんて見当たらない華奢な腹の上で白い粘液が散らばっていた。 「我慢できなかったのか?」  人差し指と中指でかき混ぜるとミリの腰が浮く。右腕で目を覆った恋人がフイっと横を向いた。 「ここに俺が挿ってんだ、わかるか?」 「ひっ!」 「ん?分からないのか?」 「ぃやっ、押さないで。グリグリしないでよぉ」  子供のように頭を振るミリに合わせて金髪がふわふわと乱れ散った。  ったく、年とっても可愛いってどういう仕組みだ? 「ミリ、ここに何が挿ってんだ?」 「セブのバカ!変態!自分で挿れてんだからわかるでしょ!」 「いやー年だからな俺も。記憶力が悪くてな。愛しの恋人の口から聞きたいんだ。ほら、これだ、分かるか?」  ぐいっと腰を突き上げると薄っぺらい上半身が弧を描いた。  シーツが波を打ち、悲鳴が上がる。  パタっと音をたててマットレスに戻ってきた体はひくひくと痙攣しているようだった。 「出さずにイったのか?今ので?ミリ、何でイったのか教えてくれ。これだよな、これ?」 「もうヤダ、オッサン発言やめて、変態!ゃ、あぁんっ!今はダメ、やぁ、ぁだめ―――!」  後で叩かれるくらい怒られるだろうな、なんて思いながら今目の前の快感を逃すわけにいかず、俺は本能のままに動くことにした。 「ミリ。言えっ」  

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