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第201話 ミリの3本
セブが逃げないように、がっしりと両手で腰を押さえ込んだ。こうしないと喉に届かないでしょ?逃げちゃうんだもん。僕に負担が大きいから、とか言って。口の中に出してってお願いしているのは僕だっていうのに。
「いっぱい出たね。見て、あーん」
「おい、このタオルに全部出せ。体に悪いから絶対に出せ」
「嫌だよ。いつも飲んでるもん、僕の栄養素。ん、おいし」
「おいしいわけないだろ。はあ、お前ほんとうに俺の言うこと聞かないな」
「ん?そんな僕に縛られて喜んでるのは誰だっけ?」
「俺、です……」
「だよねー、じゃあ、いうこと聞くべきなのはセブだよね?」
「はい」
セブのこういうところが好き。
最初に恋に落ちた瞬間なんてもう覚えていないけど、今の好きなところなら何個でもあげられる。
そのままの僕を好きでいてくれるところとか。みんなを指揮する船長なのに、僕の前だけでは可愛いところとか。
水分補給に水を飲んで、僕はゆっくりと服を脱ぐことにした。勿体ぶっているわけではないけど、釘付けになっている人が目の前にいるんだから、もう少し楽しませてあげないとね。
「きれいだな、ミリ」
「お世辞でもうれしい」
「お世辞なわけあるか。素直な意見だ。初めて会った日から今日まで、毎日お前はきれいだ。その髪に一目ぼれして、追いかけた甲斐があった」
「追いかけて、毎日のように会いに来てたもんね」
「不可抗力だ。会わずにはいられなかった」
その結果、毎日毎晩一緒に船で生活するようになったのだから、セブの夢は叶ったのだろう。それにそれは僕の夢でもあるわけだけど。
「んぅ、あぁっ、冷たっ。はぁぅ、あぁ、セブ、見える?」
窓辺に置いていたせいか、冷えていた潤滑油がひんやりと僕の腰から太ももを伝い、シーツへと落ちていく。四つん這いになり、セブを向かい入れる準備をすることにした僕を、よだれを垂らしそうな顔をして座ったままの恋人が見下ろす。
良い風景。本当は僕の腰を引き寄せて、自分の長くて太い指を僕の中に出し入れして、早く自分の杭を入れようと急かしたいのだろうけど。腕が縛られたままじゃあ、何にもできないもんね。
「ぁあ、もう3本も入っちゃったぁ」
「ミリぃ、煽るなって言ってるだろ」
「勝手に煽られてるのはセブだからね、ぁんんっ、んっ、あぁ、ここ気持ちぃっ。だって、僕はっ、はぅ、僕は、準備してるだけだしっ」
自分の指で届くところは限られていて、この体勢も結構無理があるし、もどかしいって言ったらものすごくもどかしいわけだけど。指を3本入れて、水を立てながら、声を漏らしていると、僕の気持ちも高まっていくし、目の前の恋人の性器も元気さを取り戻していく。
「硬くなったこれ、どうしよっか?僕の中に入れたい?」
四つん這いでゆっくりとセブに近づいていくと、太ももの内側にツーっと生暖かい粘液が垂れていく。それにさえ、セブの目を惹きつけられていて、虜になったかのように目を見開いている。
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