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嫌われたッ!?~いつも一緒に寝てるんだ~
◆
今日はボクが龍サンの家にお世話になってから一ヶ月が経つ。
それで、ボクは龍サンたちのお仲間の族サンの集会に参加させてもらったの。みんな優しいからボク大好きだ。
難しいことはボクにはわからないけれど、これからのことを色々話し合っているみたい。
「三毛ちゃ~ん、龍さんとはあれからどう?」
みんなの話を意味がわからないまま聞いていたら、龍サンのお仲間サンに訊 かれた。きっとボクがちょっぴり退屈してたのがわかったのカモ。
相手をしてくれるお仲間サンはやっぱり優しい。さすがは優しい龍サンのお仲間サンだよね。
「一緒にいるよ?」
お仲間サンのひとりに返事をすると、また別のお仲間サンが身を乗り出してきた。
「えっ、何? まだヤってないの?」
「やる?」
お仲間サンの言っていることがわからない。
やるって何をだろう? わかんない。
首を傾げていると、龍サンが目の前にやって来た。
「お前ら、こいつにおかしなことを吹き込むな」
「別におかしなことじゃねぇよな~。俺ら、龍さんと三毛ちゃんがちゃんと生活できてるか不安なんだよ」
いいお仲間サンばかりだね。
「ありがとう。龍サンはすっごく優しいの。毎日一緒に寝てくれてるよ?」
「おい、俺の許可なしに喋るなよ」
余計なことを話すなと、龍サンはボクを睨 んでいる。でもそんなのちっとも恐くないモン。
「寝るだけ? そこにセックスとかはあるの?」
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